『アレクサンダーテクニーク・グループレッスン』受講

『実力が120%発揮できる!ピアノがうまくなるからだ作りワークブック(ヤマハミュージックメディア)』の著者であり、アレクサンダーテクニーク、ボディマッピングの講師であるかわかみひろひこ先生の「アレクサンダーテクニーク・グループレッスン」を受講した。

 

ボディマッピングは、脳の中の身体の認識(ボディマップ)と実際の身体を合致させていく方法。
関節を曲げようとした時に、自分で体をコントロールする時の関節の認識と、実際に曲がる関節の位置にギャップがあれば、思うように動かなかったり、それでも無理して動かせば負担が掛かったりする。「それは関節技の様だ」という例えが分かりやすかった。
だからといって関節を守るように動かしていては、動作の発生に時間のロスが生まれる。そうしたマッピングのミスを埋めていく。

身体の認識は、体の周辺や体で扱う楽器や道具にまで拡張する。
グループの参加者に弦楽器を演奏される方がいた。実際に身体の使い方を改めた後に演奏すると、素人である私でも音色の違いを聴き分けることができた。
楽器に限らず、車の運転やラケットやバットでボールを“芯”にあてることなども、身体性の延長によるもの。
扱う道具に対しても意識を向けることが出来る。

 

アレクサンダーテクニークによって身体の使い方が変わり、音色や発声も変わることは有名。前々から興味があった。
グループレッスンならでは、ご一緒した方の体験もシェアして頂くことが出来て良かった。

『駒井式やさしい韓氏意拳入門講座①』参加

『駒井式やさしい韓氏意拳入門(日貿出版社)』の著者、駒井雅和先生の「出版記念講座」を受講した。

韓氏は創始者のお名前、意拳は中国で生まれた伝統武術。
3回に分けて開催される第1回目では、韓氏意拳で基本となる「形体訓練」を紹介して頂いた。

 

8つの動きを教えて頂いたが、どの動きでも大切にすることは自分の動きを常に観察していること。
初心者の私には動作を覚えることやその動作を“する”ことでいっぱいいっぱいになっていたが、一瞬一瞬の動きを観察し、反復する1回1回の動作の違いに気づいたり、自分の動きに問いかけをしたりする。

そのためには程よくキツさを感じられ、けれども気持ちよく動けて、自分の動きを観察出来る「最大有効範囲」で動作を反復する。
観察することよりも動作を続けることに翻弄されたり、動きに自然さが失われてくると、それは「可動範囲」となる。
動作を続ける判断も(もうちょっと観察したいか)がポイントとなる。観察することはとってもエネルギーを使い、目的に合わせた回数で、体を動かす限界を迎えるように負荷の設定をする筋力トレーニングによる疲労感や筋肉痛とは違った疲れを感じる。

「最大有効範囲」内での運動は、身体が使えているような感じがする。
慣れてくると「有効範囲」と「可動範囲」の境目が明確になるとおっしゃっていた。

一朝一夕では難しいことを重々に承知しているが、第2回目も待ち遠しい。

『自律神経系の状態調整に役立つスキル講座』参加

アレクサンダーテクニークの講師であり、ソマティックエクスペリエンシング®︎のプラクティショナーでもある、かわかみひろひこ先生に講座を開催して頂いた。

アレクサンダーテクニークは、世界的に著明な身体技法で、F.M.アレクサンダー氏(1869‐1955)の開発した心身の不必要な緊張に気づき, それをやめていくことを学習する身体教育法(ソマティック・エデュケーション)。

 

1番はじめに取り組んだ皮膚へのワークが、身体の内側へ意識を向ける準備となって、その後のワークが受け入れやすかった。
ワークの中でも「マジックワード」によるワークは、言葉そのものの意味よりも言葉から連想されるイメージが身体に大きく影響することを感じることが出来た。
かわかみ先生は、身体の変化が起きている要素の1つとして、今回セレクトしていた「マジックワード」が腹側迷走神経複合体に働き掛けているのではないかと、ポリヴェーガル理論に結びつけて見解を述べていた。

普段、考えていることやイメージしていることを(自分に対して言葉を掛けている)と意識することはなく、意識を向けたとしても、それが自分の身体に影響を与えていることに気づくことは難しい。

ポジティブな言葉をもらって育った植物と、ネガティブな言葉を浴びて育った植物の違いのように、このワークでは与え手でも受け手でもオブザーブしていてもパフォーマンスの違いが明確で、深く納得することができた。

 

その他にもたくさんのワークをご紹介頂いて貴重な経験となり、大変有り難い機会となった。

『ポリヴェーガル理論講座』参加

『ポリヴェーガル理論を読む(星和書店)』の著者の津田真人先生の「ポリヴェーガル理論講座」に参加した。

 

ポリヴェーガル理論はスティーヴン・ポージェス博士の考案した新しい自律神経の理論。

自律神経は一般の方にも「自律神経失調症」などでよく耳にするフレーズ。
自律神経系は自分の意思ではコントロール出来ない心臓や内臓、血管などを状況に合わせてコントロールしている。
ストレスや緊張を感じた時に身体を活性させる交感神経と、リラックスや休息を感じた時に身体を落ち着かせる副交感神経がある。現代では、常にストレスや緊張を感じる環境にあることが多く、交感神経ばかりが活性していて、副交感神経を働かせる環境や状況が少ない。

このポリヴェーガル理論では、副交感神経の8割を占める「迷走神経」が2種類に分かれると言われている。社会と繋がりを持った状態でのリラックスや休息下で働く腹側迷走神経複合体と、社会的な繋がりを絶った状態でのリラックスや休息下で働く背側迷走神経複合体に分類される。
そして、交感神経を含めた3つの神経の階層的な関係性をポリヴェーガル理論では説いている。交感神経と副交感神経の2つの対抗的な関係性だと、緊張すると頭が真っ白になるとかトイレが近くなるとか、身近な例で考えた時に少し疑問があった。しかし、3つの階層的な関係性で考えると納得が出来る。

 

私が今勉強しているソマティックエクスペリエンシング®︎(以下、SE™️)では、カウンセリングを通して話をしている内容よりも、カウンセリング中の神経系の身体反応をみることを大切にする。その時に、自律神経系の知識がベースになる。
トラウマ療法であるSE™️は神経系の働きを整えて鍛える。トラウマと耳にすると自分には関係ないと感じる方が多いと思うが、日常の正確な判断や決断、自分をフラットな状態にしておくには、神経系を整えることが必要。
私の活動で心理の問題やトラウマの治療を扱うことは出来ないが、出来事に対していつも同じ反応、判断をして失敗してしまっているとか、同じパターンでダイエットに失敗したり体重を増加させてしまっているなど、神経系の知識や対処は身体をみて行う運動処方や施術の提供のサポートになる。

 

難解複雑で読むことが出来ないと言われている論文を、こうして整理して伝えて頂ける貴重な機会を設けてくださった津田先生をはじめコーディネートの皆さまに感謝したい。

『ソマティックエクスペリエンシング®︎』グループコンサルテーション参加

ソマティックエクスペリエンシング®︎のトレーニングカリキュラムであるグループコンサルテーションに参加してきた。

ソマティックエクスペリエンシング®︎(以下、SE™️)は、ピーターラヴィーン博士が開発したカウンセリングを主としたトラウマ療法。
私の活動で表立ってトラウマを扱う場面はないが、身体反応や感覚を扱うとても興味深い技術、考え方のため勉強している。

私はカウンセラーではないので、今回の様にグループでケースをシェアしてもらえるのは、大変貴重な機会である。

 

身体感覚を育む最初の一歩が難しいケースがある。
私もそうだが、身体の外側ばかりに意識が向くタイプには、身体の内側に意識を向ける事は難しい。それを避けている人もいるが、そもそも何のことか分からない人も多い。

「物事は比較をする事で良し悪しが生まれる」なんて言うが、身体反応や感覚を扱う上で「違い」を発見できると、身体の内側に意識を向けるサポートになる。
いきなり身体を感じることが難しくても、同じ身体を感じるでも、体の部位での「違い」、体の表層部と深層部での「違い」、好きなもの(リソース)を扱っている時の体の状態と普段の体の状態との「違い」など、「違い」を感じようとすると身体の内側に意識が向きやすい。身体を感じているようで感じていなかった事に気づく。

SE™️の様なカウンセリングだけでなく、ボディワーク・ロルフィング®︎の施術でも、筋力トレーニングやエクササイズでも、上手く’”気づき’”が得られる時は、身体の内側に意識が向けられている。

身体の内側にも意識を向けられることで、身体を上手に扱えるようになる。
日常で無理な体勢での取り組みが少なくなれば、身体のトラブル改善が期待でき、体のコンディションアップにつながるし、身体が思うように動くのであればパフォーマンスアップにつながる。

 

講師の方をはじめ、設営などサポートの方々のお陰様で、参加者の方にも恵まれ、大変有意義な時間を過ごすことが出来た。

『ロルフムーブメント®︎』ワークショップ参加

田畑浩良先生が開催する『ロルフムーブメント』のワークショップに参加した。

田畑先生は日本人唯一のロルフィング®︎の教員で、様々な手法を用いてロルフィングを独自に発展されている。(以前に田畑先生のイベントの模様をウェブマガジン【コ2】さんでレポートさせて頂いた。)

 

今回のワークショップのテーマは『統合』。
ロルフィングとは、ストラクチュアル・インテグレーション(構造的身体統合)という名称で、全身が上手く機能するように身体を整える技法。その効果の持続性を高めるためにロルフムーブメントが生まれたと言われている。

身体を統合へと導くには身体からムダな緊張を取り除く必要があり、全身の緊張をコントロールしている筋膜などに働き掛けたり、緊張を生み出す要因である重力を始めとした環境との関係性を見直したりする。

 

緊張を取り除く時に「足場」がしっかりしていると、身体が上手くゆるまることが多かった。
ゆるまる時に起こる体の変化は、受け止めるための支えが必要になる。
物質的な支えとして、脚部や体幹など体の部位、地面やマッサージテーブルなどの環境との接点が「足場」となる。
ただただ身体から緊張を取り除いてゆるめようとするよりも、環境も含めて「足場」が構築できると身体が上手くゆるまる。
環境から身体を切り離して考えてしまわず、環境との統合も大切。
「足場」の様な役割を持たせてあげると、他との関係性が上手く築けて統合が生まれる。

 

ロルフムーブメントでは、メインの動作の準備動作を大切にする。
準備動作は普段意識しない繊細な感覚、些細な動きのこと。いわゆる癖の様な動作を改善する時に、動作そのものを変えようとしても難しく、動作の前に起こる感覚入力も含めた準備の動作を見直すと上手くいく。「足場」の構築も準備動作の1つ。

身体には常にたくさんの感覚と呼ばれる情報が入ってくるが、どの感覚に意識を向けて、それをどう受け止めるかによって身体の在り様や生まれてくる動作が変わってくる。

 

ここ数年、毎年この5月のロルフムーブメントのワークショップに参加している。また来年も参加したいと思う。

「ボディワーク・刀禅」体験

ウェブマガジン【コ2】さんで担当しているボディワークとトレーニングをクロスオーバーさせる連載『ボディコンシャストレーニング』の執筆もままなっていないが、自身の勉強のため久々にブログを書くことにした。

言い訳になってしまうかも知れないが、連載は「書けない」と言うよりは「浮かばない」、もっと正確に表現すれば「足りない」ために時間を戴いている。
それだけではなく、足りない経験や技術、知識を埋めるべく、勉強する機会や場までを提供して頂いている。それを只々、自身の経験として秘めておくだけでは惜しいので、こうして文章に残して置こうと思う。

ボディワークはプロセスが大切で、プロセスで得た感覚や身体の使い方を言葉にして表現することはとても有効。ワークで経験したことはこうしてシェアすることも出来る。

 

今日は小用茂夫先生が主宰する日本発のボディワーク「刀禅」を体験した。
「コ2」さんの刀禅の記事を読み、私が勉強しているボディワーク・ロルフィング®︎でも大切にしている「垂直性」や「平行性」の意識を扱っていたため、勉強させて頂くことにした。

 

足の意識を作る時、左右の足を隣り合わせて1つにして得た感覚が印象的だった。
足をワークする時は、足裏3点など左右別々、それぞれに意識を作ることが多いが、両足を合わせて意識を作ることによって、その後身体を動かした時、左右の足が別々の動きをしても、まるで双子の様にシンクロする関係性を得られた。
それを維持するためにスペースを持ったまま、教えて頂いた「垂直性」や「平行性」を意識した動きをすると身体が操作しやすかった。

 

同じ動きをしても、何を意識して動くかによって、生まれてくる動きは全く違う。
ボディワークを扱う時に(難しい)(意識して動くのが面倒くさい)(細かい)(そんなに身体感覚が高くない)なんて言われてしまうことがあるのですが、僅かな違いは積み重ねや反復によって大きな違いとなり、動きのパフォーマンスや身体のコンディション、体型に大きく影響してくる。
私自身、意識によって生まれてくる動きの違いをあまり明確に感じられない時は、スペースがない(=余裕がない)とか、身体のどこかに無駄な緊張があったりする。

 

帰りの駅へ向かって歩いている時、身体の中に水平の意識が強く感じられるため、地面と平行の関係性を得やすく安定しているのを感じた。また、視界に入ってくる垂直な物に意識が向かい、自分の身体に軸を意識しやすかった。

連載でも触れているが、この様に感じたり変化が生まれたりするのが正解だとかワークの効果という訳ではなく、これはあくまで私が得た経験。全く同じことを感じる必要はないけど、1つのパターンとして受け止めて、シェアすることが出来る。
行く時に気が重かった訳ではないが、気分もスッキリしていた。

 

改めて、この様な機会を設けて頂き、たくさんの学びを得られたことに感謝したい。

米国Laboratories of Anatomical Enlightenmentにて『Fascial Dissection 2017』に参加しました。

 昨年に引き続きアメリカアリゾナ州フェニックスで開催される『Fascial Dissection 』(人体解剖実習)に参加してきました。ホルマリン漬けの解剖された人体を観察するのではなく、実際に参加者がメスを持ち、チームごとに課題を設け、冷凍保存されていた献体を解剖して進めるクラス。クラスをリードしてくれるのは、『アナトミートレイン』の著者として世界的に有名でロルファーでもあるトーマスマイヤース氏と、ロルフィングのトレーニングの時にも人体解剖クラスでお世話になった解剖のエキスパート、トッドガルシア氏。この2人によるリードは、筋膜をはじめとした膜組織を意識して、表層から深層へと層ごとに丁寧に進める解剖が魅力です。

 クラスを充実させるには、解剖学をしっかりと頭に入れておく必要があります。これは、昨年参加した時に感じた率直な感想です。昨年は自分の専門である筋骨格系、普段見られない深部組織、脳や脊髄といった中枢神経系、これらを中心に学びを得ました。それに対し神経や血管、臓器に関しては、初めて生で目にして直接触れた印象の方が強く残ってしまい、知識の浅さを痛感しました。

 しかし、それが私の昨年のモチベーションとなりました。まるでそれを見透かされているように、昨年は日本ロルフィング協会で神経血管系、内臓系、骨への働き掛け、胎生学などバラエティに富んだワークショップが開催され、参加させて頂きました。中でも胎生学は、解剖の知識を統合してくれました。学生時代、歴史の授業の年表や出来事を覚えることが苦手で、歴史には出来事を結ぶ流れがあることを知った時のようでした。(それでも歴史は頭に入って来ませんでしたが、、、)筋肉、骨、内臓、神経、血管など、1つ1つの組織も元を辿れば1つの受精卵から成っていて、形成されていく“流れ”があります。それはつまり筋骨格系、内臓、神経、血管など1つ1つのパーツが集まって人体が成っているのではなく、全てが1つとなっていて影響し合っています。人の身体を学ぶ真髄であり、解剖を学ぶサポートにもなりました。

 これは、現在の身体に関するトレンドにも現れているように思えます。一般の方の身体への関心は幅広く、年々新しい情報やテクニックが更新されています。本屋の店頭に並ぶ本のタイトルが象徴していて、健康、美容、機能改善のどの分野でも、筋骨格系だけでなく、自律神経、血管、腸、筋膜などのフレーズを良く見かけるようになりました。今回の解剖実習で学んだことを踏まえて、今年はこういたトレンドに対し、自分のプロフェッショナルである技術や知識の軸をぶらさず、アジャストしたいと思っています。そして、昨年同様、来年の解剖実習も有意義に参加できるよう学びのある1年にしたいと思います。